こはちの迷走日記

スキが多すぎて迷走中

夢幻花 東野圭吾 書きたいところを書きたいように【図書館トショ活】

※ネタバレを含みます

 

今回のトショ活は東野圭吾さんの「夢幻花」

割と前半(ページでいうと総P476Pの中の110Pくらい)からがっつり世界に引き込まれて、もうご飯も食べられないくらい熱中してしまいます。

PHP文芸文庫ホームページより

 

 

「花は嘘をつかない」

花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップするとともに、この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。

一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた。

宿命を背負った者たちの人間ドラマが展開していく。

 

この黄色い花の鉢植えが無くなったところからだいぶ引き込まれます!

 

孫娘・梨乃からの視点



水泳の才能があり、水泳選手としての将来を期待されていた

しかし「世界が回転した」

その日のレースも快調に泳いでいたが、ゴール間際にパニックに

精神的な影響を受け、徐々に水泳から離れる日々

周りの人の期待に応えられなかった無念感と、周りからの温かいはずの同情が逆に冷たく突き刺さる

そんな中、祖父の周治は何も言わず温かく見守ってくれていた

そして、その周治の死体の第一発見者になってしまう

悲しみに暮れる中、ふと黄色い花の鉢植えが無くなっていることに気が付く

この鉢植えは生前、周治が育てている花を梨乃がブログにアップしていたところ、これだけは、ブログにアップしないよう言われていたものだった

周治の死後、なぜこの鉢植えが無くなっているのか、なぜ周治はブログにアップしてはいけないと言ったのか、どうしても気になった梨乃はブログに黄色い花をブログにアップする

それをきっかけに大学院生・蒼太と出会い、黄色い花の謎、祖父の事件の真相に近付いていく

 

大学院生・蒼太からの視点


幼い頃、毎年七夕時期の家族の恒例行事「朝顔市」中学生の蒼太は憂鬱だった

そこで出会った女の子・伊庭孝美

メールのやり取りをして、2人であったりするようになり、恋心を抱くも、突然連絡がつかなくなる。そうして来年からの「朝顔市」には行かないと誓う

時は流れ、大学院生になった蒼太は黄色い花がきっかけで出会った梨乃と祖父・周治の死の真相を調べるようになる

 

 

西荻窪署の刑事・早瀬からの視点

「息子が万引きで捕まった」取り乱した妻から連絡が入り、向かった先は家電量販店

ブルーレイディスクを万引きしようとしていた息子。しかし、咎められていた息子は、「やっていない」の一点張り

そう。息子は万引きをしていなかった。真犯人の二人組は、アルミホイルに包めば防犯タグが無力化できるかを実験するために、息子のカバンに忍ばせた

その証拠の決め手になったのが、たまたまそこに居合わせた秋山周治だった。周治の証言により息子は冤罪を免れた

そんな恩人・周治が殺された。テレビでその事を知った息子は自分に犯人逮捕をして欲しいと頼んだ

そんな息子の願いを胸に犯人探しに奔走する

 

このストーリーのキモ・「黄色い花」の正体

イラストポップの幼児教育素材| 7月No20朝顔の無料イラスト

 

周治が殺される要因になった「黄色い花」

梨乃と蒼太を巡り合わせた「黄色い花」

その正体は「黄色いアサガオ」だった!

 

以下ネタバレ!気をつけて!

 

 

 

江戸時代には実在していたとされる「黄色いアサガオ

しかし現代には存在しない

よって黄色いアサガオは「幻の花」とされる

では、なぜ周治が咲かせることができたのか?

花の研究をしていた周治が品種改良などで辿りついたか?

そうではなかった

実は「幻の花」黄色いアサガオは希少性が高いだけではなく

種には強力な幻覚作用があった。その名の通り「夢幻花」だった

その強力な幻覚作用に頼った人々が種を増やそうと考えた。そうして栽培を依頼したのが秋山周治だった。

しかし、その幻覚作用に気が付いた周治は警察に連絡しようとする。焦った犯人が周治を殺してしまった。

 

もうガス欠。。。

  • 「宿命を背負った者たちの人間ドラマ」とあるように実は蒼太の家族はこのアサガオの種と深い関係があった。そして、朝顔市にあって恋心を抱いた伊庭孝美の家族も、同じくこの種に深く関係していた
  • なぜ伊庭孝美は急に連絡が取れなくなったか?
  • そして周治を殺した犯人と、鉢植えを盗んだ人物は別であった。なぜ?

などなど、このストーリーを詳しく説明するには欠かせない、重要な登場人物を含め、書きたい事がいっぱいあるけど、もう次の本が読みたいので、終わり!

もし興味がある人はぜひ読んでみてください!

東野圭吾作品に良くある、最後まで読んでプロローグを読み直すとブルッと震える感じもしっかりとある作品です!

本当に時間を忘れて、一気に読んでしまいたくなるので、年末年始などにゆっくりと!ぜひ!楽しんでください!

 

いやー!良い一日だった!

では!お疲れさまでした!